保育士の裏側

元保育士が綴る保育士のなり方や仕事内容から人間関係など裏側をお伝えします。

保活はどう進める?保育園の選び方や見学、入園までの流れ

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「保活が大事!」「保活しなきゃ~」と話には聞くものの、具体的にどう進んで行くのか?その実態が見えずに不安なもの。

 

そりゃー、保活を行わなければと躍起になっているのは、大体が第1子を出産したばかりの新米パパ・ママ。
子育てに対する不安だってあるところに、保育園のことも重なるとあっては、さらに心配は募るばかり。

 

では、その不安を少しでも取り除くべく!なるべく詳しく、徹底解説しましょう!

 

今回は、「保育園」と聞くと、まず皆さんが思い浮かべるであろう、認可保育園に重点を絞ってお話ししましょう。
入園希望が多く、人気が高いのも確かです。

細かいことを言うならば様々なルートがありますが、オーソドックスなものを辿ってみましょう。

 

 

施設選び


保育園は、大切な我が子が長時間を過ごす場所です。
「どこでもいいわ!」という親御さんも確かに居ますが、大抵は色んな施設を比較・検討したいものですよね。

 

施設の立地・規模や、保育士・園児の様子など、気になるポイントを挙げ始めるとキリがないものです。


更に言えば、教育方針や行事などで特色を出している保育園もあります。

 

認可保育園の中でも、私立の保育園であれば、ホームページやSNSなどでページを設けている施設もあります。

 

実は、私が勤務していた保育園もホームページがありました(^▽^)
…ただ、日々の勤務に忙殺され、なかなか更新が追い付いていなかった記憶がありますが(-ω-;

園の様子など、参考にする分にはお役に立てるかも知れませんね♪

 

見学及び面接


複数ある保育園の中から、「我が子を託したいな」と思える保育園を見つけたら、早速見学に行きましょう!

 

しかし、アポなしでいきなり行ってしまっては、日常の計画保育の邪魔になってしまう場合もありますので、事前に必ず連絡してから行くようにしましょう。

 

また、大抵の保育園では、日時を決めて園庭開放を行っています。
文字どおり、園庭を開放して、「地域の皆様、どうぞお入りください♪」というものです。

実際の園庭に入って、見学したり、遊んだりすることができますよ。

 

力を入れている保育園では、保育士が読み聞かせや人形劇などの催し物を実施することもあります。

 

更に、見学に行った際に、面接のようなものを実施する保育園もあります。
園の方針によりまちまちですが、「バッチリとしたスーツ姿でお越しください!」というガチの面接もあれば、「ちょっとお話し聞かせてくださいね~」という茶話会レベルのものまで様々です。

 

その結果次第で入園希望が通らなくなる、ということは、認可保育園においてはしてはならないはずなのですが、実態としては何とも言えない状態です。
(ここだけの話、私の勤務していた保育園では、見学と同時にお話しを聞かせていただいた親子を、園長の判断で入園を断ったこともありました…。)

 

ガチガチに緊張したり、入園に有利になるようにと嘘をついたりする必要は全くありません。
大抵の保育園の場合は、「日ごろの親子の様子を垣間見れればいいな♪」という程度ですので、気軽に臨んでくださいね(*´ω`*)

 

入園申し込み・申請


見学もバッチリ!
「ここに決めた!」という保育園があれば、その旨を申し込みましょう。

 

申し込みの窓口は、当該の保育園のある市町村役場となります。
名称は各自治体により異なりますが、「子育て支援課」などという部署が担当窓口となります。

 

申請書の書式もまた、各自治体によって異なります。
希望の保育園を1つだけ書かせる場合もあれば、第5希望くらいまで書かせてもらえるところもあります。

 

書類に不備があると、受け付けてすらもらえない場合もあります。
窓口担当の職員に適宜指示を仰ぎながら、間違いのないように記入しましょう。

 

自治体での判定会議


これは、認可保育園独特のものでしょう。
この会議の実施日や方法などが開示されることはないため、一般市民からすると、全くもって闇の中です(^^;

 

申し込み状況を見ながら、どの子どもをどこの保育園への入園を許可するか?を会議にて自治体が判定するのです。

 

判定会議自体は、次月からの入園者を決定するためにほぼ毎月行われてはいます。
年度始めの4月の入園者を決定する会議は2月上旬~中旬にかけて行われ、所謂「繁忙期」となります。

 

ただ、会議といっても激論が交わされることは、まずありません。

 

会議の方法は、概ねこうです。
当該の会議までに入園希望申し込みのあった子どもと、その家庭状況を、点数表にならって点数化し、その子どもの持ち点とします。

その点数の高いもの順に並べ、持ち点がより多い子どもから順番に入園する保育園を決定して行くのです。

 

この作業、実に機械的なものなのです。
…というか、事前に職員が専用のソフトにデータをまとめておき、本当にクリック1つで振り分けるだけなのですが(;´∀`)

 

なので、「絶対に入園させてください!」という嘆願書を書いても、窓口で職員に泣きすがっても体力と時間の無駄にしかなりません。


正直、感情で訴えたとしても結果は変わりません!

 

点数化された事実をもって、「点数が高い=優先順位が高い」として入園先が決まっていくだけにしか過ぎないのです。

 

入園の可否


判定結果をもって、申込者に個別に入園の可否を通知します。
ごくまれに電話連絡を行う場合もありますが、郵送にて発送する場合がほとんどです。

 

このとき、既に新年度が差し迫った2月末~3月。
本当にギリギリまでその結果を引っ張られることとなるので、ご家庭はヤキモキしっぱなしとなることでしょう(^^;

 

正直なところ、会議当日に結果は出てしまっているので、すぐにでも通知すれば良いと思うのですが…そこはお役所体制なのでしょうね。
お偉方に認証を貰うための「決裁」と呼ばれるスタンプラリーや、確認に次ぐ確認を、ゆっくりまったりやっているので、いつまでも手元に届かないという事態が起きてしまいがちなのです。

 

そして、この結果をもってして、各家庭が一喜一憂することとなるのです。