苦しい保活事情。保育園入園のための点数を上げるにはどうすればいいの?
認可保育園に何としても入園させたい!というのは、多くの保護者が願うところ。
仕事など社会生活の観点からももちろんですが、保育料など月々にかかる金銭の保護者負担によるところが大きいようです。
認可外保育園は、当然ながら全額負担となりますが、認可園であれば所得によって保育料が変わることとなります。
その金額も、平均的なサラリーマン家庭で月3万円程度。
家庭の課税・所得状況によっては無料になる場合もあるのです!Σ(゚Д゚)
世間の親御さんが躍起になるのも、理解できるポイントでしょう。
「絶対認可園に入園させたい!!」という熱が高まり続ける余り、色んなことを考えるご家庭が増えてきました。
聞けば驚きつつも、どこか納得してしまう仰天の保活の数々Σ(・ω・ノ)ノ!
私が実際に見聞きしたものをご紹介いたします。
計画出産
保活を有利に進めたいのであれば、「子どもをいつ産むか?」ということも逆算して考えるご夫婦も多いのだとか。
保育園入園受け付けのルールは、自治体により異なるものの、概ね誕生から60日を経過しなければ申請書を受け付けてすら貰えません。
入園の時期も、自治体や保育園の方針・職員事情により差があるようですが、概ね生後6ヶ月を経過しなければ入園ができません。
そこを逆算すると、保育園に子どもを入園させ、保護者が復職するのにベストタイミングとなる出産時期。
つまり、保活に有利なのは、9月生まれです。
例えば、日本で一番誕生日の人が多いとされている9月25日生まれの場合を例にとってみましょう。
生後60日が経過する11月26日ごろには、保育園入園の申請を自治体に提出します。
そして、生後6ヶ月が経過するころに、ちょうど新年度始めを迎え、入園できることとなるのです。
これなら、復職をする保護者も、保育園に入園する子ども自身もwin-winの状態。
スムーズに馴染むことができるのです。
「絶対に保育園入れたかったから、9月末に出産できるように仕込んだのよ!!(〃 ̄∇ ̄)ノ」や、
「予定日10月だったけど、帝王切開で9月中に産めるように手配してもらったv( ̄Д ̄)v 」などと、ドヤ顔で語るママさんも居たくらい。
「保育園に入園させるために自分を産んだのか?」と、子どもとしてはちょっと複雑な気持ちになりそう…。
これ、上手く行ったから良かったけど、出産が後ろにズレたら、どういうつもりだったんだろう…?
子どもを授かること自体が奇跡的なことなのに、一体何だと思ってるんだろう…?
などと、よそ様のことなのに色々考えてしまいますね(^^;
一番不利なのは何月生まれ?
このスケジュールの流れを当てはめるのであれば、保活において一番損となるのは、1月1日~4月1日生まれの早生まれです。
保育園入園申し込みが自治体の繁忙期と重なり、受付自体を停止してしまっている場合もあり、その時点で出遅れてしまいます。
この時点で、人気の保育園であれば既に定員オーバーとなり、入園そのものができなくなってしまうのです。
また、何とか滑り込めたとしても入園は夏~秋以降になってしまうこともあります。
「復職の予定も立たず、職場に迷惑がかかる…( ノД`)」と嘆くお母様の姿を、私もたくさん見てきました。
早生まれの子どもを認可保育園に入園させるためには、他のご家庭よりも素早く行動しなければならない部分が多いようです。
保育園を考えるのなら、子どもをいつ産むか?まで考えなければならないのですね…('Д')
(※因みに、9月25日生まれの人が多いのは、所謂「クリスマスベビー」だからだそうですよ。豆知識でした♪)
認可外保育園の利用
認可保育園の入園前や、一度申し込みをしたけれども認可保育園に入園できなかった場合は、認可外保育園を利用しておくと良いでしょう。
「他に預ける手段がないんだから、仕方ない…」と、やむなく認可外保育園を利用される場合がほとんどですが、実はこれ、認可保育園の入園にあたって、有利に働くのです!
認可外保育園を利用した期間によって加算される点数は異なりますが、この利用実績をもって5~7点がプラスとなります。
ただ、認可保育園でないすべての施設が「認可外保育園」となるわけではないのです。
きちんと自治体の立ち入り調査などを済ませてから開業しているか?などは、認可外保育園であっても満たさなければならない必須要件になっています。
(児童福祉法や認可外保育施設指導監督基準などが根拠となります)
名称こそ「認可外」ではありますが、都道府県と市区町村がOKを出していない保育施設は、「認可外保育園」とはならないのです。
当該の保育園に入園前に、自治体などで「認可外保育園にあたるのか?」ということを確認してから入園を決めるようにしなければなりませんね。
こんな保護者も!?仰天保活の実態!
ここまで出てきた方法だけでも、正直、「いやいや、こんなのネタでしょ?(;^ω^)」なんて声が聞かれるかも知れません。
しかし、これら、いずれも、この日本のどこかで日常的に起こっていることなのです。
そして、また、上には上が居るようで…(^^;
こんな方法もあるようです。
引っ越す
現在住んでいる市町村では、認可保育園に入園できないから…と、わざわざ引っ越して行かれる方も居ました。
通勤・通学に支障のない範囲で近隣の、より保育園の競争率が低そうな市町村や、ご実家のある田舎の方に出向かれる方も居ました。
(厳密には、実家に住まうとなると保育園の必要性・点数が下がるのですが…そこはいいのかな?(^^;)
待機児童として、いつ空くとも知れない保育園の枠に一縷の望みをかけて待つよりは、行動すべき!とのアグレッシブさには、私も驚かされるばかりでした。
しかし、保育園入園競争がより激化した現在、この行動も至極当然のこととなりつつあるのです。
そうまでしてでも保育園に入りたいんだ!入ってくれないと困るんだ!という親御さんの悲痛な叫びの表れではないでしょうか。
「来ないエレベーターを待つよりは階段を歩く」「渋滞よりはう回路を選ぶ」ような感覚でしょうか。
行動派の保護者の方は、やってみる価値があるかも知れませんね。
離婚する
「保育園に入れたいがためにわざわざ離婚する」というご夫婦も少なからず居ます。
たかが保育園のために…!?と思われるかも知れませんが、実は、密かに社会問題となっているほどなのです。
子どもの保育園のためなら、戸籍にバツが付くことすらも厭わないとは…( ゚Д゚)
それだけ、切実な問題なのでしょうね。
確かに、「ひとり親で子育てしている」となれば、保育園の入園判定にかかる点数は大幅にアップします。
それはつまり、ライバルに差をつけ、より確実に希望の保育園に入園できることをも意味するのです。
しかし、実際には夫婦関係が破綻しているわけではないため、住まいはこれまでどおり一緒という場合がほとんどです。
自治体にもよりますが、保育園入園にかかる時期前後の離婚や別居は、実態調査の対象となる場合があります。
よって、せっかく書面上は「赤の他人」となっても、実態調査の結果、問題ないと判断されれば、一挙に点数や優先順位が後回しとなる危険性をもはらんでいるのです。
また、運よく実態調査すらも切り抜けて希望の保育園に入園できたとしても、送迎の様子や日々の家庭と保育園のやり取りから、実態が浮かび上がることもあります。
年齢が大きくなるほどに、子どもの口から真実が聞ける場合もありますしね(^^;
こうなってしまうと、指導の対象となることもあります。
入園自体が無効となり、即刻退園を迫られる…ということも無きにしもあらずです。
更に言えば、現況届も毎年提出することとなるのです。
実体がバレてしまう糸口は、いくらでも存在するといっても過言ではありません。
言ってしまうならば、「小ズルいことをするぐらいなら、正攻法で行ってみよう!」というところでしょうか。