保育士の裏側

元保育士が綴る保育士のなり方や仕事内容から人間関係など裏側をお伝えします。

保育士の就職・転職フェアへいってきた!雰囲気や服装、行くメリットは?

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一般企業や公務員として働くためには就職活動をしますよね。


保育士として働くにも、当然ながらある程度の就職活動をすることとなるのです。

 

しかし、そのやり方は、一般企業とは少々異なっている様子。
その辺りは、保育士という専門職ゆえの特徴が出ているとも言えそうですが…。

 

あまりポピュラーとは言えない保育士の就活事情ですが、一般企業への就職同様「就活フェア」なるものが開催されています。
点在している保育施設が一堂に会するとあって、施設にとっても求職者にとっても絶好の機会!
見逃せませんよね(o^-')b

 

そんな、保育士の就職・転職フェアに、私も潜入して来ました♪
会場の雰囲気はどんなの?しつこく勧誘されちゃうの?などなど、気になるアレコレを徹底解説いたします!

 

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どんな服装で行った?


就活と言えば、リクルートスーツに身を包み、黒いパンプスに、黒い鞄を持って…というのを思い浮かべますよね。


もちろん、保育士の就活フェアにおいても、そういったリクルートスーツが必須の場合もあります。

 

しかしながら、最近増えているのが「服装自由!」「スーツ以外の服装でお越しください」というもの。

 

これ、意外と困ってしまう人も多いのではないでしょうか。


「みんなどんな格好で行くの?」
「就活なのにスーツがダメとか、意味がわからない…!」
と、オロオロしてしまいそうですよね。

 

私が実際に出向いた就職フェアも、「服装自由!」と銘打っているものでした。


その「自由」を真に受けた私が、実際に着て行った服装がこちらです。

 

 

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実にカジュアル!!Σ(゚Д゚)


近所に買い物にでも行くような、飾らないシンプルモードです。

 

「就活するっていうのに、こんなので大丈夫なの?」と思われた方も多いかも知れませんね。


しかし、意外や意外、会場の半数以上はこんな服装の人々で溢れていました。

 

むしろ、ブースで出迎える保育施設の職員の方々も、概ねこのような格好で出迎えてくれました。
それもあってか、互いにざっくばらんに打ち解けて話すことが出来たように思います(^▽^)


もちろん、「服装自由」なので、スーツを選択して着ている人もたくさん居ましたよ。

特に、就活真っただ中!という学生さん風の若い人ほど、スーツ姿が多かったですね。

 

しかし、実際にブースに行くと「そんな堅苦しい格好でお越しいただかなくても良かったのに(*^▽^*)♪」などと、保育施設の職員に声をかけられて居たり。
そもそも、保育施設側もスーツの人には若干話しかけづらそうにしている印象でした。

 

スーツ=戦闘モードというのが表れてしまっているということなのでしょうか(^^;

 

丸腰であることをアピールするならば、普段どおりの、あなたらしい服装で出向かれるのがより良いと言えるでしょう。

 

持ち物は?

 

保育士のための就職・転職フェアということは、保育士証や資格証明などを持って行かなくてはいけないの?との心配もあるかも知れませんね。

 

しかし、それらをはじめ、氏名・住所の確認できるような証明を提示することすら、ほとんどないため、一切必要ありません

 

もちろん、履歴書・職務経歴書なども不要です。

 

多くの就活フェアは、「手ぶらでお越しください」というものばかりで、本当に気軽に出向くことができるものです。

筆記用具さえも会場にて用意されている場合が多いのですよ。

 

ただ、就活フェア主催者の意向や出展している法人が、すべてサービスに行き届いたところばかりとは限りませんよね(^^;

 

また、採用試験に進む場合に、今後の日程やスケジュールなどをその場で言い渡されるケースも少なからず考えられますので、手帳や簡単なメモ用紙と、ボールペン1本くらいは手持ちのものを用意しておくと良いでしょう。

 

会場の雰囲気はどんなの?


多くの人が訪れるべき就職フェアですから、当然アクセスがしやすい立地で行われます。


街の中心地や、主要な駅から徒歩数分で到着できるような会場で開催される場合がほとんどです。

 

また、会場自体も美しく整備されているところで開催されます。
一流ホテルの広い宴会場で行われることもあれば、貸会議場をワンフロア貸し切りで行われることもあるなど、ちょっとしたセレブ感が味わえそうな雰囲気です。

 

中の様子は、会場の規模によりまちまちではありますが、フリーマーケットのような雰囲気が広がっています。
各保育施設がテーブルや椅子を出したり、ときにはテントのようなもので仕切ったりして、その保育施設を対外的にアピールする設備が整えられているのです。

 

来場者は、そのブースを回って、各々の施設の特色などを比較検討することとなります。

来場者の数も、時間帯によっては数十名~数百名とバラつきがありますが、どの施設のブースからも笑い声が聞こえてくるなど、概ね盛り上がっている様子でした。

 

出展企業、担当者の様子は?


ブースで待ち構えている保育施設担当者も、各施設によって実に様々です。

 

ある程度の人数が寄って来るのを待って、まとめて説明やアピールを行うところもあれば、通りすがりの来場者1人ひとりに声をかけたり個別相談に応じるところもありました。


中には、その就職フェア専用の動画やスライドなどを作成したり、オリジナルグッズを手渡したりという熱の高い施設も見受けられましたよ。

 

私も来場した際には、入場早々、「○○保育園ですけど、うちの保育園で働きませんか!?」と、目を輝かせながらグイグイ迫って来られた覚えがあります。
まるで、駅前に居る居酒屋さんのキャッチを彷彿とさせるような様子で、圧倒されそうになることもありました(^^;

 

そうかと思えば、来るもの拒まず・去るもの追わずといった雰囲気でどっしりと構えて、「うちは、子ども個人に応じてまったり保育するのが基本ですから。職員に対しても無理強いはしないんです~」という雰囲気の施設もあり、その差に驚かされることもありました。

 

こういったところでも、その保育施設の特徴が顕著に現れていると言えそうですね。

 

そして当然、終盤には「是非、当園の採用試験受験をご検討ください!」という常套句が付きます。
間違っても、その場で採用試験が行われたり、労使契約が結ばれるということはありません。
そもそも、就職フェアの場で採否を決めるようなことをしてはいけないということになっているようです。

 

保育施設側も、日常が何かとクローズになりがちな施設の内側を対外的にアピールする絶好の機会と捉えているようです。

 

来場者の様子や男女比率は?


来場者は、私が見た限りでは8割以上が女性です。

やはり、保育士という職業柄、男性はなかなか少数派であるようです。

 

そして、たまに見かける男性は、概ね就活真っ最中という20歳前後の学生風の方から、所謂「第二新卒」と言われる25歳前後の若い方が大半を占めていました。
壮年の男性は、やはり施設担当者(しかも園長クラス)という方ばかりでしたね(^^;

 

一方、女性も、半数は就活真っ最中の学生ですが、残りの半数の年齢層は実に多岐にわたっていました。
子育て真っ最中の主婦層や、子育てがひと段落したベテランママさんや、孫が居るという60代の女性の姿も見られました。


その中には、保育士試験の新規合格者はもちろん、一旦保育現場を離れていた「潜在保育士」と呼ばれる人も、保育士試験受験後の資格取得見込み者まで居ました。

 

「ガチで就職先を探す!」という人はもちろん、「ちょっと情報収集だけ」や「見学に行くよりは就活フェアの方が行きやすい」という人まで居ました。

 

来場者は、年齢層・バックボーン・目的など全てバラバラ。
実に様々な人たちが集まっているのも、こういった就活フェアならではのことですね。

 

どんなことをするの?(来場から退場までの流れ)


雰囲気は大体お伝えできたのではないでしょうか。
でも、やっぱり初めての場所に行くのは何だかコワイ!( ;∀;)と思われることでしょう。

 

大丈夫、私もそうでした(^^;

 

では、就活フェアに入場してからその場を後にするまで、私がしてきた体験を、思い出せる限り書き綴ってみたいと思います♪

 

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会場の全貌はどうなっている?


私が出向いたのは、大阪の中心地にある誰もがわかるビル。
その中の1フロアを貸し切って行われた就活フェアでした。

 

この日、出店していたのは8つの法人。
1つの法人で1つの保育施設を運営している場合もあれば、全国に何十か所も施設を持っている一大法人もありました。

 

案内図上では、一見、理路整然と並んでいるように見えますが、法人の規模が違うため、当然ブースの規模も大小様々。
この図は、大体の配置図と考えた方が良さそうですね(^^;

 

来場票に記入


会場に到着すると、当該の就職・転職フェア主催者から、来場票を記入するようにと用紙を渡されます。

 

この来場票は、小さい履歴書のようなもの。
氏名・連絡先の他、最終学歴・資格取得年月日(見込みも)・他に持ってる資格などを記入します。

 

記入したものを、後々、ブースを回った際に、ブースの担当者に見せることとなるのです。

 

「え?採用試験じゃないのに個人情報を先方に公開しなきゃいけないの?( ゚Д゚)」と思われるかも知れませんね。

 

確かに、就活フェアその場では採否を決定するようなことはありません。

しかし、保育施設側も後々採用試験を前提としてそのフェアに参加しています。


つまり、参加者は、保育士として就職する意思がある求職者であると見なされ、「その求職者が何者であるか?」ということを開示することがマナーだというのです。

 

この言い分には少々無理があるようにも思われそうですが、一般企業に就職するための就活フェアでも同様のことがなされるという点では、至極一般的な行動なのでしょう。

 

確かに、戦国時代の武士も、合戦前には互いに名を名乗ってから戦闘を始めるのがマナーだったと言いますからね。
「就活=戦闘」と考えると、互いの身分を明かすのがマナーというのは、理に適っているのかも知れません(^^;

 

気になる保育施設のブースに行く


案内図や、出展している法人のアピールポイントを見ながら、「話を聞いてみたいな♪」と思うところを見つけたら、積極的に足を踏み入れましょう。

 

…というよりも、あまり積極的になれなくても、そのブースの前まで行けば、担当職員が招き入れてくれます。
どの保育施設も、非常に歓迎ムードが漂っていますよヾ(*´∀`*)ノ♪

 

まずは、保育施設の担当職員に、入り口で記入した来場票を渡しましょう。
これが、いわゆる、あなたの名刺代わりの役割を果たしてくれるのです。

 

そこから先は、各ブースによって展開方法が様々です。
動画やパンフレット、はたまたオリジナルグッズを使ってのアピール合戦という場合もあれば、円形になって座談会ということもあります。

 

ただ、どの保育施設であっても、法人や施設自体のことや、保育内容・福利厚生に至るまでの説明がなされ、それに対する質疑応答はなされます。


良い機会ですので、どんな些細なことでも質問し、疑問や不安を無くして行きましょう!

 

所要時間は?どれぐらいのブースを巡るの?


これは、実は就活フェアによってはノルマのようなものが設定されている場合もあります。

 

例えば、「来場票を、少なくとも3法人には提示し、話を聞きましょう」あらかじめルールが設けられていることもあるのです。


そして、ブースを訪問したことを証明するために、スタンプなどの証拠を貰い、出口で提示することで来場者特典を受け取ることができる、というシステムです。

 

しかし、こうした就活フェアは、あくまで入退場自由というのが原則です。
つまり、「各法人の話を聞かないと退場できません!」ということは決してありません!


ただ、「特典が欲しいなら、話はきちんと聞きましょうね」というのがお約束となっているのです。

 

私の場合は、興味関心のある法人があれば5~6か所ブースを回ったこともあります。
一方、全く興味がない・通勤が不可能…といった保育施設ばかりの場合は、1か所だけ話を聞いてそのまま帰宅することもありました。


それゆえ、長いときでは2~3時間滞在したこともありますし、短ければ到着から15分程度で帰宅の途につくこともありました。

 

これはもう、就活フェアに出展している保育施設や法人との御縁でしかありませんね。


特典は何が貰えた?


こうした就活フェアには、必ずと言っていいほど「来場者特典」が付きます。

商品券やプリペイドカードなどが500円~1000円分ほど貰える他、色鉛筆ハンドクリームなど、保育士として働く中でも役立ちそうなものが貰えます!

 

この微妙な額面の商品券等は、本来は来場者の「交通費」に相当するもののようですね。
しかし、現金を渡すことが何かと困難な世の中のため、商品券などで代用する場合が多いのだそうです。

 

保育現場の状況が聞けつつも、こうした特典が受けられるのは、なかなか嬉しいポイントですよね(*´ω`*)

 

私が行ったときは、クオカード1000円分とオリジナルのトートバッグをいただきました。
「トートバッグとか、何に使うの?」などと思ったものですが、ブースを回っているうちにどんどん増える各保育施設の資料で、帰る頃には両手が満杯になっていました(^^;

とっても役に立ちましたよ!


後日談…


さてさて、保育士の就職・転職フェアから数日。
私の生活にもいくつか変化が起こっていました…。

 

DMや求人情報が届く


就活フェアの運営母体となっている会社自体から、就職先を紹介するというようなメールが来るようになりました。
立地・勤務条件・福利厚生等が書かれていて、「興味があれば連絡ください」というものです。

 

数日に1通のときもあれば、繁忙期と思しき時期には1日に2~3通来ることもありましたね。

 

しかし、どれもこれも多くは他のDMに埋もれてしまって気づけないほどでしたので、大して「邪魔になるなぁ」とは感じませんでした。

 

また、本当に就職・転職を考えている人には非常に有益な情報が定期的に届くこととなりますので、大きなメリットとなります!
就職・転職が上手く行くまでサポートしてくれる場合もあり、心強さも増すことでしょう。

 

保育園から直接資料送付があった


いくつかの法人からは、採用試験受験を促すパンフレットや資料などの送付がありました。

 

「あれ?保育園側には私の個人情報は行きわたっていないはず…!」と目を疑いましたが、こちらも、就活フェアの運営母体によるもの
個人情報が直接保育園側に渡ったのではなく、就活フェアの運営母体が代行で送ってきているものでした。

 

資料が手元に届くことで驚きはしたものの、間に入ってやり取りをしてくれているという点では、保育施設側も手間が省けて良いのかも知れませんね。


保育士就職・転職フェアに行くメリットは?


ここまでは、私の体験談を中心にお伝えして来ました。
では、これらの体験から、保育士の就職・転職フェアに行くメリットとは、どのようなものがあるかを考えてみたいと思います。

 

私の結論としては、「知らない世界が見えて見識も広がったし、行って良かった♪」というところなのですが、他にも色々ありますよ(*'▽')

 

色んな施設の特色が一気にわかる!


通常、保育士の就職となると、採用試験を受験したい保育施設を、自分の足で1つずつ回って、特色や勤務条件などを鑑みて検討しなくてはなりません。

 

しかし、就活フェアとなると、一定数の保育施設や法人が一堂に会することとなり、それぞれの特徴を一気に知ることができるのです。


膨大な情報を、短時間で集めて精査することができるとあって、就職先を決定するのにも非常に有益なものとなるのです。

 

また、出展者側である保育施設も、多くの求職者が来場するとあって、短時間で多くの人に保育施設の特色・魅力を対外的にアピールすることができるのです。

 

求職者と企業を繋ぐポイントが1つとなることで、両者に大きなメリットをもたらす場であると言えるでしょう。

 

他の来場者と触れ合える


就職フェアには、知人・友人などと一緒に行くこともできますが、1人での参加がほとんどです。


私のように気楽な気持ちで参加する人も居れば、会場に踏み入れるのにもやっとで、勇気を振り絞ってやって来ている人も多いのです。

 

ただ、各ブースに入ると、隣の人と話す機会が意外と多かったりします。

仕事選びのポイントや就活の悩みなども、話したり聞いたりすることもあるんですよ。


色んなお話を聞きつつ「あぁ、1人じゃないんだ」とほっと安心できる場面も数多く見てきました。

 

特に私のように、1人で保育士試験の勉強をして、1人で資格取得した者からすれば、こうした「仲間」の存在はとても得難いものであったなと記憶しています。

 

同じように頑張ってきた人の話を聞くことで、共感し視野が広がるところもあり、有意義な時間を過ごせましたよ♪

 

就職に有利に働くことも…!


そもそも、就職フェアは、各園の特色や様子をオープンにする機会というだけであって、採用試験や面接の場ではありません。
しかしながら、各園のブースに行った際には、来場票を差し出すため、「どこの誰が来た」ということ園に開示することとなります。

 

つまり、それがアピールポイントとなることもあるのです。

 

来場票はブースを離れると同時に返却されるため、個人情報が丸まま保育施設に渡ってしまうことはありません。


しかし、採用試験の際に保育施設担当者と顔を合わせた際には「あぁ、あの時の!(*'▽')♪」という話になることもあり、一気に場が和む場合もあります。


この心象の良さが、結果として就職に有利に働くことは十分に考えられます。

 

求職者も人間なら、採用者側ももちろん人間です。
この、人と人を円滑に結び付けてくれるのが、就職フェア最大の魅力と言っても過言ではないでしょう。

 

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